美しさが世界を救う

美しさが世界を救う

素敵な言葉ですね。
不勉強にて申し訳ないのですが、ドストエフスキーの言葉で、白痴において肺病患者が公爵に本当に言ったのかと捲し立てるシーンで出てくる言葉だそうです。

そして今期でテニスツアーを引退するティプサレビッチの腕に彫られたタトゥーの一つがそれなのだ。セルビア出身のメガネマンは後輩のジョコビッチよりもなお錦織狩りを得意としており、5戦5勝、全コートサーフェスで錦織を下すという徹底っぷりである。

上背はそこまでではないものの、ガッチリとした体格から繰り出されるサーブが強力なストローカーで、単純なパワーで組み立てることもあるが、本当に恐ろしい強さを発揮するのは攻め凌ぎの巧みさもあると踏んでいる。それとカウンターでレーザービームフラットをストレートにねじ込む能力も高く、怪我がなければもう少しタイトルもtop10在位期間も得ていただろう。
フォアもだが、特にバックハンドは打点合わなかったときは露骨に変なフォームになって詰まったような浅いボールが来るわりには、高めの打点やスピードボールに対しては逃さず攻めに転じるので、攻めどころに困る選手だと思う。

ラドワンスカやユーズニーなど大学へ行くインテリ系のテニス選手はいないわけではないが、ティプサレビッチはセルビアの出身。モンテネグロとかユーゴスラビアとかとわちゃわちゃやってた世代の真っ只中、爆弾が降りそそぐなかにテニスコートあるような環境で育ったためか、本を読みながら自己と向き合い哲学を掘り下げるトラディショナルスタイル。ニーチェドストエフスキーを愛読し哲学書を読みあさり、精神と肉体の解離に苦しんだのか、テニスという職業や幸福にまで考えが及び病みかけたというガチ勢。

ガチ勢ティプサレビッチの解釈によると、「美しさが世界を救う」は皮肉的な言葉で道理とは逆ではないか、それが自分が言いたいことであるとインタビューで答えました。造詣の深いティプさんの解釈はわかりませんし、彼は多くを語りませんのでリビング白痴として名高いこの私がティプさんのタトゥーに迫ってみましょう。


ドストエフスキーの作品では美に関する記述は実に多く、カラマーゾフの兄弟では美は恐ろしい、定義ができないので人の心の中で神と悪魔が戦うという描写、人類の存続のためには美が必要で科学や歴史ですら一刻も持たないという描写、さらにはこの世の純粋な美は唯一キリストのみだというような描写があります。
小説というよりは哲学書というような鋭さで切り取っていますが、美が厄介なのはそれが何か明確に説明できない点にあるでしょう。美に関しては科学的なアプローチでも迫ってはいるものの、黄金比でも白銀比でも、アンケート系の研究でも、明確な答えは出せません。

一つの考えとして、少し次元を落として顔に絞って考えますが、その集団の平均顔こそが美人という説もありますし、実際にモンタージュしてみて出来た顔は調和している顔だと思います。つまり、集団の平均値こそが美しいものなのでしょうか。
これは一定の研究結果が出ていますが、では実際に出来上がったモンタージュ写真と高名な女優を並べてみてください。現実的には10点満点で7点の美人が前者で、8点以上の美人は突出したものを持っているはずです。女優の固有名詞をだすと、時代の移り変わりによりイメージがかえって薄れてしまいますので、2019年の本邦での価値観では、平均値を2SDくらいぶっちぎった大きな目、高く小さな鼻、大きな頤、シュッとした輪郭こそが突出した美人の特徴ではないでしょうか。研究者たちも平均美人説には限界を認め、幼児性などで説明できるのではないかと分析しています。
大きな目は幼児性の範疇でしょうが、高い鼻やら発達した頤はまだまだ現在の手法では説明しきれないのが現状です。

逆説的なアプローチですが、脳スキャンによる研究ではある一定の段階からは美を感じたときは脳活動が内的な方向へ向かうとの報告もあるようです。(ただし、原文読んでおらずGigazineによる訳文ですので研究のデザインが妥当かは不明です)
美は定義付けが出来ないものの、確かにあるというとんでもなく厄介なものであり、過去の哲学者たちが頭を抱えたのも当然です。

また美とは絶対的なもの(黄金比とかシンメトリーとか)と変動するものがあることは明らかです。逸話ですが、北海道民が本州へ大学進学しゴキブリのあまりの美しさに飼育して地元民にドン引きされたというエピソードがあります。もちろんネットが発達した現代では笑い話としてすら成立しない物語ではありますが、その集団の文化や習慣から生まれる美意識というものは少しずつ違ってくるのでしょう。

テニスに話を戻しますと、フェデラーのテニスは美しいと世界中で評判になっています。テニスの組み立て、フォーム、立ち振舞いも含めての評価で異を唱える者はほとんどいません。
しかし、正直にサーブに関してはトロフィーポーズまでは完璧だけどインパクトの瞬間の膝やお腹の辺りの角度ついてるのってちょっと美しくないのではと僕は思っていたりもします。インパクトの美しさならパトリックラフターとかの方が僕は良いです。しかしそれを説明せよといわれると困ってしまいます。これが美しさというものの難しさです。当然、それに救いを求めるのは何かがおかしい気がしますね。


こんなことは当然ドストエフスキーだってわかっているでしょう。しかし彼は同時に美しさは人類になくてはならないものだとも評しているのです。

公益社団法人日本印刷技術協会が10年前にハッとするようなレポートを書き上げております。

紀元4万年前の時代から人間はアクセサリーを作っていた可能性があるそうです。
人間が人間である理由のひとつに美しさを追い求めるというものがあるのではないでしょうか。単に種の保存本能を満たすだけであれば既に現在の日本では物質的な困窮からは解放されつつあります。それでいて過去の人が夢見たような理想郷になっていますでしょうか?
他ならぬジョブズ自信がパンドラの箱としたデジタルデバイスの登場により、我々は情報というパンの確保に躍起になってしまっています。
いかなる状況においても、美意識がないと幸福な生活というものへたどり着けないのです。


その点で美しく生きよとまで言い切った印刷技術協会のレポートは素晴らしいものになっておりますし、美しさが世界を救うという言葉は真理なのではないでしょうか。普遍的な美しさ。ドストエフスキーはそれは神であるとしました。
日本語での美とは羊が大きいと書きますね。これは大いなる自己犠牲ではないかと推察する方もいるようです。全くもってこの字を考え出した人は鋭い感性をしています。


いずれにせよ、残り少ないティプサレビッチのキャリアから目が離せません。
厳つい体躯に厳しい表情。外見は恐い感じですが、内面はとってもセンシティブ。それを証明する腕のタトゥー。
戦火の中で育ち古くは大物食い、アプセッターとして名を馳せ、勝ち方を覚えてからはトップ選手の仲間入りを果たし、直後に怪我でキャリアを棒に降るという波瀾万丈なティプサレビッチの最後のシーズン。どうか幸あらんことを。

とりあえず錦織絡めてPV稼いじゃお的な記事はどうかと思う

錦織がマイアミで初戦敗退した。

勝ったり、負けたりが常のATPツアーにおいてはそんなに驚くべきこととは思えないが、BIG4+一部のTOP選手でGS、MSはもちろん500も250ですらほぼ独占していたシーズンを知る人からするとショッキングかもしれない。

 

そこに乗じてショッキングなタイトルつけて、煽るような記事も見受けられる。

「感覚はよかった」のに2回戦負け。頭をよぎる錦織の年齢問題 神 仁司

ttps://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/tennis/2019/03/24/2_split/

 

アクセス数稼ぎに手を貸すつもりは毛頭ないがまったく腹立たしい。

 

錦織がプレーについてあれこれ言われるのは仕方ない。プロとはそういうものである。しかしながら、評論家があれこれと上から目線でバッサバッサと切るのは大いに違和感がある。同じプロの土俵だ。批判するならそれなりの根拠があってしかるべきで、それがないなら同じようにボロクソ叩かれるべきではないのか。言葉は汚いが、うんちみたいな記事や解説を量産する連中は自己の無責任な放言にどれだけの重みを担保しているのだろうか。さらに質の悪いことに、彼らには肩書がある場合がほとんどで、国内テニス雑誌の人材不足に目を覆いたくなる気持ちでいっぱいである。秋山、武田、神。この他にクルム伊達さんのため息問題で本当にツアー追っかけているのか疑わしい、聞いたことないライターも参戦してくるものだからもはやこの業界はカオスである。

 

話がそれた。ここで言いたいのはプロである以上、無責任ひりだし糞記事はズタボロにされるべきである。ツアーにあてはめるなら、それこそトミッチや無気力キリオスもっといえばクレイジーダニと見まごうような記事である。

 

特に無責任なのは妄想からプレーを批評する以下である。

「錦織の武器のひとつである細かく素早いフットワークが影を潜め、初動が鈍いためポジションに入るのが1~2歩遅れ、グラウンドストロークでのミスが早かった。特に、一番の武器であるはずのフォアハンドストロークは下半身のパワーを十分に生かしきれず、上半身だけの鈍いスイングになって、錦織らしからぬミスが多発した。錦織は風の影響を指摘したが、そこまで強風ではなかったし、条件はラヨビッチも同じだった」

 

もちろんスポーツにおいてすべてを客観的データに当てはめることはできない、主観的評価がすごく大事であることはわかってはいる。

 

そのうえで、である。

 

細かく素早いフットワークが影を潜めた、とはどこから来ているのか。見ていたらわかるでしょ?そんなのもわからないの?で反論を封殺しがちであるが、ここは大いに説明していただく必要がある。

連戦で疲労が出てくると足は重くなるものである。春の北米MSはドローサイズがでかいのが二つ続くのでコンディションの調整が難しくそれらを加味すれば錦織のフットワークに特別問題あるようには思えなかった。

というか、細かく素早いフットワークは基本的に押しているストロークでなければ使えないものではないのか。ラリー中には大股のレンジの広いフットワークでいかに短い時間でポジションとれるかが重要であり(日本の論文でラリー中にプロがとる歩数は3,4歩が最多となっていたはずだ)、ラリーで押し込んで、相手がラケットを前に振れなくなると、ペースのないボールがきて、そこで初めて細かいフットワークが効いてくる。正確に言えばクロス打ち合いで展開が硬直した時も細かく調整している印象があるが、数字に反映されていないので、数が多くないものと思われる。

同論文で幅の大きいステップが多用される理由として、あえて歩数を多く刻むような時間的余裕はないため必然的に大股になるのではと考察していたはずだ。

 

さらに、ポジションに入るのが1,2歩遅れているらしい。どうやってその数字を算出したのかよくわからない。もしその話が本当なら先の論文と照らし合わせると錦織は1,2歩しか動けていないことになる。ボレストでもやっていたのかな?

 

初動が鈍いともあるが、当然この試合のリアクションタイムはとっているのだろうか?

意地悪で言っているのではない。まったくの余談であるが、これは全豪OPでオーストラリアの協会が実際に集めて、リターンのリアクションタイムを開示している。ちなみに錦織はリアクションタイム、移動速度ともに(意外にも)平均よりやや上程度だったはず。

グランドスラムを自国開催するメリットはすさまじく、フォアハンド、バックハンドほかの分析項目についてもかなり詳細にデータを取られている。

そのような数字的な根拠がないのであれば、それはもう妄想である。

 

さて、ここで注目するのが、“フォアハンドストロークは下半身のパワーを十分に生かしきれず、上半身だけの鈍いスイングになって、錦織らしからぬミスが多発したという部分である。”という部分である。そもそもフォアハンドのラケットスピードの70%は上半身で生成される(英語論文)。この点から見ても鈍いという表現は疑問である。また、この日の錦織はスピンレートとしてフォアストロークは50rps程度を維持しており、ツアー中のなかで特別悪いものではない。錦織本人も試合後の会見でIWの時よりもボールはよく飛び落ちていたと話しており、(負け惜しみかもしれないが)手応えがない、ひどい試合というイメージではない。ミスが多かったことは疑いようがないが、時折錦織はTOP選手にあるまじき凡ミスを積む選手である。フリーポイントを大量に明け渡しても、最後には入ってくるというふてぶてしさと、実際にねじ込んできて超面白いラリーを展開してくれるから錦織の試合は面白いのではないか。今回は最後まで局面を打開するほどには至らなかったが、最終ゲーム(結局ブレークされて落とすあれである)はヤケクソバカ打ちハードヒットの雨あられがコート内に収まっていたではないか。

打ちすぎてばてた点はご愛敬である。多少かわいげある方が魅力的でしょ?

無敵艦隊時代のジョコビッチはあんまり人気なかったでしょ?(もちろんフェデナダが人気すぎだとか、出身の問題であったり様々な要因によるものだが)

 

上で書いたような自分の試合評価も多くは主観的評価から来ている。だからそれが本当に事実を正しく記述できているかどうかはわからない。

例えば、ばてたと評したが、実際には風向きが変わってスイングしにくい弾みになったのかもしれないし、フェルトが飛びすぎて合わないボールが来るようになったのかもしれない。そもそも客観的にスイングスピードやボールスピード、スピンレートが落ちたのかどうかはわからない。

 

このような主観的評価と客観的事実が食い違う例を挙げよう。テニスコーチもストリンガーもプロもボールの飛びが悪いならガットテンションを落として、逆に飛びすぎるなら固くしてということは未だに日本全国そこらじゅうで言われていることだろう。

しかし、研究結果としてガットテンションはボールの飛距離に影響を与えない。(確か有意差なしどころか関連自体ほぼないというものだったはず)。しかし、実際にボールの飛びが変だとガットのテンションはいじる。これは経験則でそんなにおかしくない。

種を明かすと、ガットのテンションはボールの打ち出し角度に影響を与えるようである。固いと打球角度は下がり緩いと上がるそうである。これは主観がバイアスとなってしまう面白い例だと僕は思っている。

別な研究では打球音をマスクした場合、ガットテンションの違いはほとんどわからないそうだ。研究対象者は海外のセミプロなのでテニスが下手だからとか、テニス歴が短いからということではない。なんとびっくり、15ポンドくらいまでのガットテンションの違いすら我々は認識できていないのである。

しかし、自分のようなアマチュアプレーヤーでさえ、寒くなってきたときに、ガットが固い感じというのは確実にある。そのほとんどは音の違いなのだろうか。まったく不思議である。不思議ではあるが、ピュアドライブを何となく嫌がる一定の層がいるというのも納得できる気がする。(素晴らしいラケットだけど、ちょっと金属音っぽい独特の打球感があるのだ)

 

いずれにせよ、このふたつの研究を統合して導き出される仮説としては、打球音と自分のイメージしたボール角度と違うと、テニスプレーヤーはひどく困惑するようである。考えてみればボールの飛び一つとっても相手のボールの勢い、質によってもずいぶんばらける気がする。(これは根拠がないのだが)

 

 

不用心に断定する記事がどれだけ罪深いかおわかりいただけただろうか?

無料記事だから手を抜いているとしたら、ライターとしての資質に欠けるし、このような客観的評価ができることを知らない、ないし気に留めていないようであれば、テニスに対する基本的知識や愛情が欠落していると言わざるを得ない。

 

だから、テニスの記事は内田さんのように優秀なライターに集約してくれればいい。なんなら山口さん、カジュアルな記事ならダバディさんでもいい。

 

 

テニスというのは本当に面白いスポーツで、今のところ「正解」への道は人それぞれという点がより魅力的たらしめている。

サーブ打って、おしまい。とか、とにかく強いボールを打ち続ける、とか、そりゃ強いのわかるけど、みんながみんなそれならテニスは面白くなくなる。このへんは個人により考え方も違うが、やっぱり色んなプレーヤーがいるから楽しいのでは。

 

みんな違って、みんないい。

しあレコードで暖まる冬

しあレコードというVtuberを応援したい。
見てもらえばわかる、可愛いキャラクター。ダンス動画ではロボットダンスをチョイス。アニメーションダンス系列で、しっかりと止まらないとメリハリがでない題材に突っ込み、成功させるモーショントレース能力を誇示。

しかし、そこからがしあレコードのすごいところ。奇才が真に発揮されるのはその動画内容。自己紹介のあとは実写化し、繰り出されるケバブなどの食レポアクアリウム、旅動画、ミニ四駆 ! 緩い独特の雰囲気なのはともかく、可愛くて動けるモデルがいるのに、この痺れるチョイス。アクアリウムの良さなんて、経験者以外には動画だけじゃ伝わらないだろうし、ミニ四駆なんてアラサーしかついていけないって!

そして極めつけはパッチと称し顔を差し替えただけの実写楽器演奏動画 !
これですよ。後発が目立つにために過激化、先鋭化を極めて結果的に業界が疲弊するのはよく見る悲しい歴史。しかし、しあはニ匹目のどじょう狙いはせず。新たな土壌を開墾するためにひたすら我が道をひた走ります。誰もついていけないスピードで。

ねえ、今までの技術力はなんだったの?という疑問が頭をよぎる前に圧倒的な演奏力でぶん殴ってくるのも見逃せない。いえ、訂正します。自分は楽器演奏をしないので、正確な技術力については評価はできませんが、とにかくカッコいい ‼ 有無を言わさぬ音のカッコ良さでシュールな絵に凄みをも与える様は、まさにリアル系パワースタイルAIVtuberと言えるでしょう。
選曲といい、アレンジといい、もう最高ですね。なんなのこの人たち。
ちなみに歌ってみたでは多重録音。何でもあり。Twitter見ると絵もかけます。ラーメン食べます。塗りもできます。ガチャ回します。深夜まで仕事できます。ラーメン食べます。あまりにも多才すぎる。

毎度お馴染み全く余計なお世話ではありますが、人を選ぶ趣味動画はともかく、楽器演奏動画は音楽系Vtuberとしてはトップグループにいるのに、再生回数の少なさよ!

良いものが評価されるのが健全な業界です。ここはひとつ、騙されたと思ってしあレコードの動画を皆で見ましょう!

https://twitter.com/sia_rec
https://youtube.com/channel/UC24_ONqcfCytSxQsXkdM12g

 

Little Glee Monsterをオリンピックで見たい日曜日

東京五輪まであと二年となったそうですね。

2013年に開催が決まったのかな? ですので、もう5年経ったということでしょうか。時間の流れが早すぎて軽く恐怖を覚えるレベル。

で、僕が一番気になるのが、誰が国歌を歌うのよってことなのです。あと誰がパフォーマンスするのか。

過去の例を見てみると、僕が一番好きな、2002ソルトレークシティでの'N Sync(男性アイドル)の国歌。2000シドニーでのヒューマンネイチャー(男性アイドル)とジュリーアンソニーの国歌、ついでに閉会式ではサベージガーデン(男性アイドル)。2012ロンドン閉会式ではワン・ダイレクション(男性アイドル)、テイクザット(男性アイドル)。1996アトランタオリンピックのボーイズ・トゥー・メン(男性ボーカルグループ)の国歌。2018平昌のEXO(たぶん男性アイドル)。

どうでしょう! こんなにもアイドルが活躍しているのです。
ですので、個人的にはカラークリエーションあたりに頑張ってもらいたいのですが、(ファンの人ごめんなさい)まだ、知名度と言う点ではほんのちょっともの寂しいところ。

そこで、2014年にはすでに開会式で国歌を歌うと息巻いていた、リトルグリーモンスター通称リトグリを猛烈に推していきたいと思います。

前述の通り、アイドル含むボーカルグループが国歌を歌うと言うことはそう珍しくないのです。
僕がアイドルにドはまりした原因でもある'N Syncの国歌なんて、まあ素晴らしい。
ワールドシリーズでも彼らはスタースパングルドバナーを披露しておりまして、MLB公式がアップロードしていますが、ややブーイング気味なのか騒がしい観客をコーラスワークのみでくるりんぱと熱狂に叩き込む様は圧巻の一言。

'N Syncスーパーボウルでジャネットジャクソンの乳開示して悪い意味で有名になったジャスティンティンバーレイクと、そのやらかしのせいでNFLから梯子を外されたJCシャゼイをリードボーカルに据えて、宇宙飛行士を夢見るランスが低音を担当、初期は美男子だったものの物凄い勢いでオッサン化して首から上に小汚ないパイナップルを乗せるクリスが高音を担当し、初期はスリムで大柄な体を使った魅せるダンスを踊るも物凄い勢いで太ったジョーイがその狭間でやたら難しいパートを便利屋よろしくこなすという五人グループなのです。


もう一度言います!

ポップスのアイドルグループがオリンピックで国歌を披露するというのは何も恥ずかしいことではないのです!
そして、'N Syncもヒューマンネーチャーもビジュアルとしては些か微妙。つまり、見目麗しい必要もないのです!


それでリトグリですね。
詳しくは公式サイトとWikipediaを見ればいいのですが、全国から歌だけでオーディションをして結成したのがリトグリです。
あくまで、歌のみ。顔やスタイルで選んでいるわけではないので、見栄えとしてはパッと華やかさにかけるかもしれません。
しかし、元々ソロ志望をかき集めたという背景があります。
基本の並び順として左から、かれん、MAYU、芹奈manaka、アサヒとなることが多いのですが、彼女たちは皆がリードボーカルをとれます。
これは結構凄いことで、全員リードを取れる(取れるとは言っていない)というようなボーカルグループが多いです。ハーモニーに重要な低音域担当や高音域担当が特殊技能みたいなところがあって、なかなかリードに振り分けられない部分もあるのでしょう。

リトグリは女性ボーカルということもあって、明確に調べてないですが、高音パートはhihi付近が頻出だと思います。別に高い声出せば偉いわけではないのですが、現実的には歌う人を選ぶ音域であるのは間違いありません。リトグリちゃんは皆この領域に足を突っ込んでハモります。
声を張ってスパーンと出すのではなく、埋もれないけれどもリードを邪魔しない範囲の声量をコントロールして、この畑を踏み荒らしに荒らす、モンスターという名にふさわしい悪魔的所業といえます。皆が特殊技能こなせるため、全員をリードに回せるのです!

実際に、ヒカルカケラという曲以外では、リトグリは入れ替わり立ち替わりリードを回します。
数曲MAYU、アサヒにリードパートがありませんが、ほぼすべての曲で皆のソロが聞けます!お得!
声の性質があまり被っていないので、これがまた楽しい!

MAYU以外は小さい頃から歌のレッスンを積んで、発声が出来上がっています。MAYUはやや遅くボーカルレッスンは中二からだそうですが、発声バッチリです。
素晴らしいことですが、欠点もあってみんな同じような歌い方をしていると感じる人もいるようです。
そこで、各個人の特徴をまとめておきました。いよっ、仕事人!
これで今日からあなたもライブバージョンだとどこそこのパートの受け渡しが凄いよねとか、いかにも解ってそうな話が出来ますよ!

左端のかれんは少し鼻にかかったようなクリアに響き渡る音色を持ちながら、威圧感出したいときには押した歌い方もする強靭な喉で、コーラスではベースに回る多才っぷり。Jupiterのカバーでは一番目立つ所を歌っていますし、好きだという曲では印象的なパワフルボイスを堪能できます。
ダンスも得意でライブでは曲の合間や切れ目を見つけては格好いいアドリブ入れています。中田翔感のある人懐っこい面構えも味がありましたが、最近どんどんお綺麗になっていますね。
パワフルなのはかれん!

次いでMAYU。低中音域では異様に艶のあるハスキーな歌声をしています、そこから高い音に行くときは無理に地声を引っ張らずに裏声に移行する癖があるのですが、その切り替えが実に魅惑的。
一時喉を痛めたのか、この切り替え付近の高さを引っ掛かりながら絞り出していました。リードが少ない影響で、MAYUは同じ曲のなかで裏声から低音にと酷使気味なのでお大事にしてほしい所。
MTVのインタビューだと特に痛めた訳ではなかったらしいのですが、colorfulmonsterに収録の好きだの入れ替わりの部分は裏声と地声の境界線が死んでるときの引っ掛かり方にも聞こえます。グループモノではバックストリート・ボーイズのブライアンという中音域全部死んだ例だってあります。
あと初期はどうしたのかヒョウ柄ヘソ出し魔でした。今はきちんとしまってくれています。ちょっと田中将大っぽいような目ですが、輪郭が非常に整っており髪型で誤魔化さなくても勝負できます。
色気があるのがMAYUです。覚えましたね?

真ん中にはUS系ディーバ性の強い芹奈。ライブでは煽りのセンスが目立ちます。耳に残る押せ押せの歌声を持ちながら、ボイパしたり、作った声で歌えたり、地声を引っ張ったり、裏声響かせたりと芸達者。
なのですが、リードで気合いが入るとちょっとグロウルっぽいというか、ガテラルちっくというか、攻めすぎるきらいが。ライブでは顕著で、喉を潰さないかとハラハラさせつつ大体最後までやり遂げる劇場型クローザーみたいなパフォーマンスをしてくれます。恐るべきスタミナモンスター。
ディーバっぽければ芹奈。簡単です。
この際劇場型クローザーでもいいです。コバマサ、大将、芹奈

それでもってmanaka倍音構成の関係なのか、歌声が黒人っぽいです。普通に歌うだけでちょっとどこかブラックミュージック感が。
昔はそれに加えて、パワフルさを出そうとガテラリーというかややがなり目に歌っていましたが、最近ではしっかり地声の良さを聞かせてくれます。
最近はわかりませんが初期では地声を引っ張る癖があったのでそのころも比較的音を追いやすいです。
大変変態チックですが、上唇が薄いですね。
黒人っぽければmanaka。シンプル!

右端にアサヒ。
宇宙人。
ユニバースと思ったらアサヒ。完璧ですね?


実績としてリトグリは、バレーボールの皇后杯の決勝でリトグリガチ勢のデンソー田原の前で、すでに君が代披露済み。
紅白に出て、コカ・コーラのテーマソングにも選ばれて知名度上昇中!
後はオファーを待つだけ!

そしてダイレクトマーケティングですが、もうそろそろ秋の全国ツアー開始!

銀河アリスのときと同じような感じですが、詳しくは公式へ!

2018全米の残念な決勝

もはや何もかもが狂っている。

全米オープン、女子シングルス決勝。セリーナウィリアムズは男女差別と戦っていたと錯覚していたようだ。

結論から言えば大きな誤解だ。
コードバイオレーションはルールであり、度を越した違反はほぼ間違いなく運用される。
あそこまで堂々と暴言かまして主審に絡むとなると流石にあまり例がないのだが、違反が3回目であればゲームペナルティ。これはもう動かしようがない。
実際に近年では男子選手のディミトロフやクリザンがしっかりと受けている。
ディミトロフは、決勝のファイナルセット、0-5でそれをやって敗戦というトリッキーな所業。
大舞台だからといって、決勝だからといって配慮はされない。

ここまでは大原則であり、セリーナには一分の理もない。

この事について、不当な脅迫を受け、不名誉な謗りを受けている主審を手厚く保護しなければならない。カルロスラモス氏のプロフェッショナリズムは主審のロールモデルとしてあるべき姿なのだ。
さらにグランドスラム初優勝の大坂なおみもチャンピオンとして堂々と喜んでいい。

残念な存在はただ一人だ。

少なくともあの試合あの瞬間には一切合切関係ない男の存在を取り上げ、被害者の側に立ってやおら正義の牙を剥き出しにする姿勢は女王としては相応しくない。
セリーナは女子テニスをリードする、先のラモスさんのようにプロフェッショナルとして尊敬されるべき存在ではなく、ただ単にテニスの競技力が高いだけの選手であるということが浮き彫りにされた。
そしてそれは数年前から見せていた姿そのままであり、全くの成長や反省が無かったという悲しい現実である。

数年前、全米準決勝、クライシュテルス戦で追い込まれていたセリーナはフットフォルトを宣告した小柄なアジア系線審(日本人なのだ)に対し、身振り手振りを交えて激しく罵詈雑言を浴びせ、最後には殺害予告をしてバイオレーションからのポイントペナルティで敗戦している。
そのすぐ後、執行猶予中だった全米決勝ストーサー戦、同じように追い込まれてつつあったセリーナはポイントが終わる前に故意に威嚇して、バイオレーション。その後、主審へ対し案の定の罵詈雑言。
それからしばらくして、これである。
何も変わっていない。
ストーサーのグランドスラム初優勝を滅茶苦茶にしたときから一歩たりとも前進が見られないばかりか、男女差別を用いて正当性を強調する芸を仕込むあたりなど、さらにやり口が卑劣になってしまっている。

さらに問題なのがWTA、USTA の対応である。
人気選手であるセリーナの顔色を伺うばかりで、セリーナに対するしかるべき対応をとらない、さらに男女差別があった、ないしあった可能性があるとして調査するなどという腐敗っぷりを見せてくれた。
このたまらない腐臭が重鎮たちからひっきりなしに立ち込めるのだが、本当にこの団体は大丈夫なのだろうか?

以前シャラポワがドーピングを行った際には、薬学的にも医学的にも全く説明が付かない処方だったわけだが、WTAの重鎮はまずシャラポワの人格を保証するとかなんだとかの検討違いのコメントをせっせと出し、USTAは復帰後ランキングの足りないシャラポワに貴重なワイルドカードを発行し、飽きたらずセンターコートを提供した。
そしてお抱えのメディア達は寝言にも劣る理論展開からシャラポワの復帰を讃えた。

今回は、時代が移ったためかSNSを取り込みながら、あのような暴挙に一定の支持者を集めることに成功している。

狂っている。


ビリージーンキングのように男女同額の賞金だといって喜んでいる連中に進言するが、本当に差別を解決し、公平な世界を実現したいのならば、男子シングルスの展開のために簡略化された女子ダブルスの表彰式であったり、健常者テニスと車椅子テニスの賞金額の違いこそが問題である。
そもそも男女を分けること自体が差別だろう。同じドローで、正々堂々やりあってくれれば良い。
その結果として世界ランク1000位のなかに何人の女子選手が残るのか、楽しみである。


嫌味を言ったが、最後に大事なことをまとめる。

ラモス氏は主審として、適切な働きをしていた。
大坂なおみはセリーナをパニックに陥らせるほど圧勝した。

銀河アリスを応援したい週末

銀河アリスが凄い。

現在3000とも4000とも言われるVtuberに一際気になる存在がいるので、誰にも頼まれていないし、望まれてもいないが勝手に推していこうと思う。

銀河アリスである。

そもそもバーチャルyoutuber(略したものが前述したVtuber)とはなんぞやと思う方もいるかもしれない。
にわか丸出し丸の私めが説明するのもおこがましいが、ニコニコ百科にはあるものの未だウィキペディアにページが存在せず、取っ付きにくい部分も否めないので許していただけないだろうか。


ざっくり言うとキズナアイ以降アバターを使ってyoutuberっぽいことをする者たちである。色々な感情を飲み込んでここではこういう定義でお願いしやす!


まあそうはいっても、アバターというガワを使ってなんやかんやするというのは、昔から行われていることであり、僕が知っているだけでもバーチャルネットアイドルちゆ14才というコンセプトと、blogがあった。これの後続でものすごい数のバーチャルネット○○が生まれたので、発想としては超新しいというわけではないと思う。

なんなら紀貫之土佐日記もそれの亜種といってもいいのではないだろうか。それは言い過ぎか。


いずれにせよ、本当の自分にガワをかぶせるという古くからある欲求に、現代技術が合わさって、キズナアイをはじめとする3Dモデルをアバターとすることが今流行りに流行っているのだ。


で、これの何が良いかというと、アバターを使うことで、中の人の美醜、それどころか性別すらからも我々は解放されることとなる。
現実問題、どーしても、配信者やyoutuberの容姿や性別というのは無視できない要素である。
性別に関して、男が女の振りすることはネット上ではまれにあることだが、文章のみのやり取りで意思疏通が可能なことが大きいと思う。

僕のようなクソブサおっさんが可愛い女の子を演じていても、ネット上でのみなら判別は非常に難しい。

しかし、顔を付き合わせて、声を交わしてでは即座にバレる。

クソブサおっさんこと僕が可愛い女の子になるものの、ボイスチャットやリアルで会おうとか写メの要求を断固突っぱねるのはこれが大きな要因である。
だからネット上で可愛い女の子を見つけても注意が必要である。そのうち9割は僕だ。

最低限バレないためには女声の習得が必要だが、これは非常に難しい問題で、単純な声の高さに加え、倍音やフォルマント周波数との関わりが示唆されており、一筋縄ではいかない。
ちなみにこの難題をクリアした可愛い声のおっさんが残り1割である。


Vtuberアバターボイスチェンジャーやボイスロイドを組み合わせて性別の壁を突破してくる。地声当ててくる猛者もいるが、まあそれは置いておこう。

一例をあげると、のらきゃっとさん(中の人の性別は男性)については、魂が男であるがゆえに安心してガチ恋できるという、もう何か倒錯したような意見が見受けられる。

それはさておき、前述した理由抜きに、アバターで色々やるというのは、そもそもめちゃめちゃ面白そうである。
というか実際に面白いのだろう。初めは指で数える程だったVtuberがグイグイと数を伸ばし、今となっては本当かどうか知らないが、3,000とも4,000とも言われるVtuberがいるそうだ。


しかしながら、世の常なのか、いったん流行に乗り、参入者が増え、競争が激しくなると、業界全体の疲弊や差別化のため過激化につながるという、なんとも悲しい路線に乗っているのが現状ではないだろうか。


そんななか、あえて、銀河アリスである。

ようやっと本題。

まずは銀河アリスの設定について触れると、地球に侵略している宇宙人であり、ごきげんようです、地球人類さん、や幸福に降伏してください、というのがキャッチフレーズなのだろうか。

しかし、ものすごーーく野暮なことを言うが、そんなことはどうでもいい。


銀河アリスはおおむねアシスタントのネコちゃん(複数名いるがシリーズ毎に交代のようだ)と2人で様々なことについて会話していく(これを侵略すると称しているのだが)形式が動画のほとんどを占める。大体が5分から10分程度にまとまっている。
銀河アリスのとっちらかって、かつ幸せそうな話は何とも言えない味がある。
宇宙級アホ?と公式サムネの字幕にあるように、基本はボケボケなアリスだが、その瞬発力やすさまじく反射神経が試されるトークとなっている。
脳と口の距離がものすごく短いに違いないと僕は踏んでいる。ひょっとすると脊髄と口が直結しているかもしれない。何せガワはアバターなのだ。
そうでなければカレーにメリケンサックを入れるという発言は出てこない。インドを頑なにインディゴと主張して曲げなかったり、理屈よりもインパクトや口当たりの良さを優先しているきらいがある。

このように無軌道なアリスに対して、ツッコミ役となるアシスタントの個性が出る。
クロちゃんのように瞬時にツッコミをいれても面白いし、音楽家回やカレー回のようにすこし放置して、話を広げさせても面白い。

そして会話だけでなく、銀河アリスはキビキビ動く。この動きもまた楽しい。バレエダンス経験者とのことでよく動くし、カレー店主に踵落としを決めたシーンを見ればわかるが、身体能力が高い。

以上のようにほとんど話と動きだけで動画を成り立たせているのだ。

お笑い芸人さんではないので、冷静に文字起こしをすればそこまで面白くはないのかもしれないが、なんといっても銀河アリスの所作には魅力がある。本当に楽しそうに話すし、動くのだ。
そこに引き込まれる。中毒性があると思っている。


ゲーム実況も無くはない(今のところマリオカートのみ)が、多くのVtuberがやっているアプリやゲームにワイプで表情だけ出してというような形式は銀河アリスには似合わない。

 

そして、何より特筆すべきはダンスである!
今現在ニ本のダンス動画が投稿されている。
いずれもエフェクト、分裂など、これぞバーチャルだ!というような要素が盛り込まれている。

一本目、DA PUMPさんのUSAではエフェクトかけすぎてダンスがよく見えなかったが、最近投稿された侵略のススメでは、その魅力に触れることができる。

具体的には、侵略×3イカ娘チュ!の部分。振り上げた腕を美しく巻きながらのレベルの高いターンに目が行くし、イカんでしょ、のところまでの単純になりがちなステップでもしっかりとメリハリがある。

本当はもっと~持っているでしょあなたも、では僕のPCスペックではカクついていたが、WACCダンス的な、腕の動きだけで魅せるような振付になっている。
持っているでしょ、では星のエフェクトが入ることも見逃してはならない。
僕の環境ではカックカクなのだが、このエフェクトが一つVtuberならではだと思う。


そして、個人的に一番気に入っている、う~とんでもない、の部分のハイキックである。しっかりと頭の位置まで足の上がったすばらしいモーションである。
これまた、ものすごーーく野暮なことを言うが、女性で少ない予備動作であそこまで足が上がるのは感服に値する。さらに言えば中の人の足首超強い部分はまだ見せていない感じもあり、そら恐ろしい。

サビの腕回しもリズム感が楽しく、そうかと思えばアダルトコンテンポラリーっぽいような足さばきも入っており、非常にレベルが高い。

振り付け師としてもモーションアクターとしても、凄い。ついでにトークも明後日の方向に凄い。謎レポートも凄い。


どうしてこんな生粋のエンターテイナーを放っておいたんだと叫びたい。


このように大変に魅力的な銀河アリスであるが、登録者数も動画再生回数も、僕が期待したほどではない。
これはもう完全に余計なお世話であるが、そういうわかりやすい数字が出ないと、企画が潰れるのではないかと危惧している。

そんなわけで深夜テンションで慌てて筆を取ったが、うーん。
魅力は伝わっただろうか?変な押し付けになってないだろうか?

そのまんま動画をみてもらえるのが一番手っ取り早いので、黙ってリンクを貼るだけで良かったかもしれない。

https://www.youtube.com/channel/UCT1AQFit-Eaj_YQMsfV0RhQ

是非!

ホップステップジャンプでワンツースリー

ホップステップジャンプでワンツースリー

new worldへたどり着いくためのヒントです。


詳しくないものに突っ込む不義理には目を瞑っていただきますが、今回言いたかった一つはSSC(伸長短縮サイクル)というシステムです。

要するに力を最大限発揮させる方法として、一瞬筋肉を伸ばしてそこから短縮させた方が、静止状態から短縮させたときよりも優れているという説です。

これを見つけたのがリバウンドジャンプとの比較だったかな? ホップステップジャンプでいえば、ステップでの弾性エネルギーをジャンプに繋げることで高く飛べるというわけですね。

さて、なぜこんな話をするかと言うとですね。まあ長くなります。

昔々儂がまだ若い頃には何かわからないことがあるとググれと言われていた時代じゃった。
今の若い人たちには信じられないだろうが、まさに目から鱗で、Googleで検索すればたちどころに詳しい情報にアクセスできた。個人HPにしろ、掲示板のログにせよ、かなり精度が高かったはず。
これはバイアスがかかっているような気もするが、ネットリテラシーのネの字も知らなくても、怪しい情報が乗っているページは概ね見るからに過激か隠しきれない胡散臭さで、ある程度容易に判別できた。
今となっては僕の夢だったのかもしれないが、何かしらググると、だいたい上から公式ホームページ、個人のファンサイトというような順で、それなりまではまあまあ健全だったと思う。もっと色々調べようとすると、ゴシップやらアイコラにもアクセスできたからこれは思い出補正かもしれないが。

話が逸れたけど、今はググっても、広告ドーン!まとめドーン!キュレーションサイトどどーん!で話にならないんですよ!

また悪いことに昔(二世代前か一世代前かな?)バボラがrpmという名称をポリガットにつけて商品を出したものだから、もうね。勘弁してくれと。
5年くらい前はテニス rpmとググれば選手のスピンレートがわかったものですが、今やネット通販の雨あられ。たぶんですけど、世の中そんなにポリガットを通販で欲している人ばかりではないと思います。だいたいrpmブラストは張りたてはともかく、維持性能はあれなもんで、ホームストリンガーか、練習毎に張り替えるプロかハードヒットしすぎて一日持たないような人以外にはそんなにオススメされないんじゃないかと思うわけですよ。

話がそれました。僕は今、検索汚染が進んで良い感じのテニスの情報にアクセスするのが難しいこの世の中を嘆いているわけです。

例えば選手の名前でググればウィキペディア、最新ニュースの次にはキュレーションサイト!
最新情報を集めようと思ったら、今ではTwitterやら5chやらを上手く活用しないといけないのが現状ではないでしょうか。
Twitterや5chの使い方も難しい。Twitterでは広告系、ピンク系のbotが検索を邪魔してきますし、そもそも5chはクセが強く慣れないと情報を拾えないシステムです。

怒りにうちふるえた僕はコクランライブラリーを作るっきゃないとやる気にみちみちていたのですが、実はもうあるのです。

それを広く知らしめたいと思い、ブログを立ち上げとりあえず(無断)リンクをはります。
SEO対策のためと思って、無断である点についてはおおいに目をつぶって欲しい...
まずは日本テニス協会強化情報科学委員会blog!
http://jta-tss.blog.so-net.ne.jp/
次いでテニスフォーラム
https://sites.google.com/site/tennisforum1999/
これらのサイトでは論文をベースにわかりやすく情報がまとめてあります。

そして、今年は丁度30回の記念大会だったようですが日本テニス学会があります。
http://jsts.cc/wordpress/
30回がどうだったのかはわかりませんが、29回では現場との解離を防ぐためにエビデンスベースの結論考察とは別に、現場への提言を入れるよう指示してあります。これだけ柔軟性に富み、配慮されている学会なんてなかなかないのではないでしょうか。


このような素晴らしい取り組みですが、jta情報科学委員会のblogはだいぶ更新頻度が落ちています。
テニス学会も、記念大会の基調講演が元巨人の代走で有名な鈴木選手です。渋いチョイスですが、渋すぎてテニス関係者ついていけたのか?と心配になります。
毎度のごとく演題募集を延長しているのも寂しいところ。

悲しいことにどんなに素晴らしい仕事も評価されなければ埋もれていくのです。そこで、king of 太鼓持ちのこの僕が遅まきながら、テニス研究に愛を叫び倒してやろうというスタンスです。

そこで、ようやっと話が戻ってきました、戻ってきたのがSSCなのです。でもまた離れていきますよ。

さて。今回はテニスの研究を取り上げながら、宗教となりつつあるテニスの一般論について考えていきます。

まずは踏み込んで、体重移動しながら打つのか、軸回転で回転運動で打つのか、テニス雑誌やテニススクールのレッスンでは言うこと
がまちまちなはずです。これらについて科学の力でぶん殴っていきましょう。

スクエアスタンスの打法として、打球方向へ並進運動量を確保できるという点、ボールに対して擬似的に骨盤トルクが得られている点があげられるでしょう(これら根拠なしの仮説です)。ただ時速10キロメートルで前進しながら打つのと、後退しながら打つのでは単純に同じスイングスピードであれば前者の方がボールからの視点で見たとき+10キロぶん威力があると言っても良いのではないでしょうか?(根拠はありませんが)逆に後者では10キロぶん弱まると考えて良いと思います。

さらに根拠ある話をするなら、おかもと整形外科クリニックの増田清香らの研究(ジュニアテニス選手のストローク打法の違いによる腰椎および骨盤の運動学的差異)によれば、腰椎伸展角度がオープンスタンスと比べ有意に小さく、腰椎への負荷が小さいことが示唆されています。また、同研究では、オープンスタンスでは骨盤回旋角度と腰椎伸展角度に正の相関を認めており、骨盤回旋を強調しすぎないオープンスタンス打法の習得について触れられています。
奈良女子大学田中千尋らは並進運動とボールスピード打ち分けについての相関を報告しており(テニスのフォアハンドストロークにおける打球速度打ち分け時の運動連鎖特性)、スクエアスタンスにおける緩急をつけたショットの可能性が示唆される。
これだけみるとスクエアスタンス万歳ですね。オープンスタンス? 何それ? 使えへんやんと思ってしまうのもやむ無きところ。

ところが現在のテニスではほぼオープンスタンスでの打法が主流なようです。
個人的に試合の中でスクエアスタンスに固執するのはあんまり意味がないと考えていますし、逆に、すべてオープンスタンスで処理するのが最良で現代的なニューパワーテニスだと言うのも疑問です。(根拠なし、個人の見解です)

まずはボールの威力について。並進運動と打球スピードには相関がなく、スイングスピードと打球スピードにのみ相関があるとする早稲田百瀬らの研究結果(女子テニス選手のフォアハンドストロークにおいて、重心移動距離、重心移動角度、スイングスピードが打球スピードへ及ぼす影響)があります。ものすごく乱暴に言うと、体重移動は強い打球とは無関係で先程の田中論文とは正反対。さて、どうしますか?
権威主義的に著者の肩書きで見ますか?それとも日進月歩なこの世界、発表年度で見ますか?

まずはデザインを見るのが妥当でしょう。田中では腰の高さに吊り下げ、静止したボールで計測、百瀬はラケットによる球出しでの計測。ここでは再現性とか実験の妥当性とか何だかんだを無視して仮説を立てます。理想的な打点で最大限力を発現させるには、スクエアスタンスの並進運動を利用した打法が適している(田中論文)。ただし、動いているボールに対して理想的な打点で捕らえることはかなり難しく、結果的に相関が打ち消される(百瀬論文)。

極論、体重移動を後ろ足から前足へ時速10キロメートルで行い、スイングスピード90KPHで行えば、適切な打点に入れたときはボールに対するラケットのスピードは時速100キロメートルと捉えて良いのですが、動いているボールに対してそんなに上手くはいかないよ、というのがこの二つの論文から僕が引っ張ってきた仮説です。

 

オープンスタンスの優位性について考えてみましょう。

道上静香らのキネマティクス解析の報告(テニスのフォアハンドストロークキネマティクス的分析:クローズドスタンスとオープンスタンス打法の特性)によると、オープンもスクエアも肩角度の変化は有意差なく、上体の使い方は共通するとしている。

一方肩の捻じり角に変化を認め、スクエアはねじりが小さく並進運動主体、オープンは回転運動主体であることを推察している。

道上は以降もテニスに関する研究を続け、オープンスタンスの有利な点として、バックスイングとフォロースルーの期間が優位に短いと結んでいる。
他にもコートカバーまで考えるとオープンスタンス有利な報告が見られ、打球そのものよりも流れの中での優位性が強調されているように思う。(ちなみに論文タイトル忘れました!)

上記より、高速化した現代テニスにおいて、オープンスタンス打法が受け入れられていることは理にかなっているだろう。


さて、実に全く今さらではあるが、打球速度で計測している研究を引っ張ってきているが、妥当なのだろうか。僕は威力のあるボールと表記してきているが、打球速度がある=威力があるという図式は成り立つのだろうか?

村松憲らの報告(世界トップクラステニス選手のフォアハンドストロークにおける速度と回転量の関係について)によると、トッププロの試合を解析したところ回転量(rpm)=-33.2×速度(km/h) + 7878 という関係が得られたとしている。

この点から、打球速度と回転量には一定の負の関係性が認められる。
まあこの式だと速度が上がるほどスピンが弱まり、極端な仮定でラケット出しのボールスピードくらい、仮に50kmphだと実に6218rpmという、もうおよそテニスのストロークではありえない数値がはじき出されるが、そこには見て見ぬふりをしてもらおう。まあこれ試合中のデータだから。試合中に50kmphのボールなんてたぶんほぼ使わないから!

こうなると速度と回転量はトレードオフの関係であり、威力って何よという袋小路に入る。
とりあえずいりょくはひとまずおいて速いボールとスタンスの間には関係がないというところまでは言って良いのではないだろうか?駄目ですかね?

ボールの威力として、ほかにバウンスを考えなければいけないが、これはネットクリアランスと関係していると考えられます(根拠なし)。そうなるとスタンスの違いというよりかは、インパクト時のボールとラケット面の角度に依存すると考えられ(根拠なし)ラケットワークの問題ではないでしょうか?
威力と言えばボールの伸びでしょうか。滑るスライスのボールについてのみは報告があります。石川聖也らは入射角18°以下が滑るスライスと推定し(逆回転を帯びたテニスボールの運動解析と練習法提案)、回転量と減速率はあまり関係がないということだった。

伸び、跳ねについてはこれもひとまずおいておきましょう。
とりあえず今はスピードやスピード!

藤澤明子らの研究(テニスのストローク動作における関節トルク:頭上から見た水平回転運動の解析)では、フォアハンドにおけるボール速度と体格に関連性はなく、インパクト直前における最大ラケット速度との関係を見出している。要するにラケットを振れれば何でも良いのです。
そして各個人筋神経腱の走行は異なり、骨格も千差万別、さらに言えば、現実的には威力だけを求めるのではなく、安定性、流れの中で行える動作性も追及することになるなので万人共通、理想のスイングというものはこの世から消え去るのです。


さて、判で押したようにボールが浅い浅いと指摘する方がいるが、なぜそれが問題なのかを指摘する人はごくごく少ない。学習院大学佐藤の研究によればストロークの深さがこれから打つストロークの深さとの関連はないとしている(テニスの実戦におけるグランドストロークの深さの効果について)。

村松の報告によると、ボールマシンから出たボールが強い(速度、回転量が多い)ほど被験者のボールが弱くなるとしている(テニスにおいて「強い」ボールの返球は「弱く」なりやすいのか?ー大学生トップクラス選手における一例からの一考察ー)。

上記からだけで見れば、ショットdepthにこだわる理由はそんなになく、何も考えず速度の速い、回転量の多いボールを打ち込むことにのみ注力するだけである程度主導権は取れる。

が、ここで考えるのが減速である。テニスのサーブは初速では200KPHを超えるが、手元に来る頃には30~50KPH程度だと予想される。空気抵抗による減速、そしてバウンドによる減速のためである。(根拠なし)


そして巷で言われる、深さ、ショットdepthにこだわるひとつが、バウンドによる摩擦の減速の影響をなるべく小さくしたいという考えではないだろうか?
ただし今のところ論文はないので、これも仮説である。

いずれにせよ、速度の速い、回転量の多い「強い」ショットの実現のためにはスタンスによる影響は少ないと考えられる。スイングスピードを上げることが最も影響がありそうである。


そこで出てくるのがssc。短期間で強いパワーを出すためにこのサイクルを上手に利用して筋肉を最大限に働かせるためssc運動があげられ、テニスにおける報告はないものの、やり投げや投球、送球においてはそれぞれ報告(論文タイトル忘れました)がある。これらが大まかに言って回転運動に分類されるため、ある程度テニスのスイングについても影響を及ぼすと考えてよいのではないだろうか。sscトレーニングについてはすでに確立されており、具体的な例については元論文を参照していただきたい。

オープンスタンスにおける捻って戻す運動は単純に骨盤トルクを得るだけでなく、スイングと反対方向への筋肉の伸張をしているとも考えられ、バックスイングの短縮化に寄与している気がする。(根拠なし)
オープンスタンスとスクエアスタンスで打球に差はないだろうと仮説をたてたが、この機構が作用しているような気がする。勿論根拠はない。

そうは言っても、村松の報告とは異なり、現実的に最速のフォアがJブレークのサーブリターン時のもの(125mph)であるから、仮説はあくまで仮説。実際のテニスはテニスである。サーブは基本的に強いボールに分頼されるはずなので。
テニス学会もこの点は危惧しており、それが現場への提言という形で現れたのではないだろうか。

しかしながら、自分の経験に基づいたバイアスまみれの基準、なんとなく聞いたことのある言葉を並べただけの基準だけでテニスを評価することはナンセンス。
根拠なしで自説をどんなに煮込んでもその先には旨味はないのです。

古武術教とかふくらはぎの太さ教とか脱力教とかゆる体操教とかニューパワーテニス教とか態度に全て現れる教とか攻めろ教とかいっぱい宗派あるけれども! 宗教はあくまで宗教。
真理ではないのですよ。それにも関わらず、とくに後ろ二つ! 公共の電波でまるで真実語るかのように電波理論を垂れ流すのはオヤメナサイ。しかもそいつらはあの素晴らしい委員会の上役だったり、協会の強化副部長だったり、益々たちが悪い。

今サイトはきえたが、全豪オープンを持っているオーストラリアの協会はかなり詳しいデータを蓄積している。選手のショットのスピード、スピンレート、ネットクリアランスにバウンス、最高&平均移動速度。
あれは2017年全豪直後だったか。考察でフェデラー復活の要因としてバックハンドのネットクリアランスが低く、僅かにボールスピードが上がったというデータがあった。フェデラーのバックハンドは実はツアートップレベルのスピンレートであるというデータはその数年前全英オープンの時にまとめられていたので、それを踏まえての考察だったように思う。

このようにホークアイの導入でテニスというスポーツがどんどん理論的に解析されているなか、いまだに、今のは攻めていたから良かったなどと、攻め守りの二軸で良し悪しを解説している場合ではない。


テニスをポエムスポーツにするべきではない。しかし残念なことに、評論家や解説者にはポエマーが多いのだ。

上記で(勝手に)名前を上げた研究以外にも面白いテニスの研究はたくさんある。いつか日の光が当たりますように。